野坂暘子(野坂昭如夫人、シャンソン歌手、元宝塚女優)   

野坂暘子(のさかようこ)
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大切にしている言葉 “昨日より明日,明日よりもっとその先が大事”



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「リハビリ・ダンディ」
 -野坂昭如と私 介護の二千日-

“介護に楽しかったり面白かったりすることなんてないのよ。マジックなんてないの。でも
辛いなんて書いたって面白くないでしょ”

“でも書いていたら楽しくなって、
自分でも笑いながら書いていたのよ”



「リハビリ・ダンディ」、なんて素敵なタイトルなんでしょう。編集者と一緒に決めたとおっしゃったけれど、夫である野坂昭如さんを一番良く知る奥様、暘子さんならではのセンスが光るこの本の中身は、並みはずれたご夫婦の笑いに満ちたものでした。

          あなた、私がいるわよ。大丈夫!

脳梗塞で倒れられた野坂昭如さんとのリバビリの日々を綴られた「リハビリ・ダンディ」に込められた思い。“昨日より今,今より明日。少しで良い方向へ夫を導きたい。介護の大変さの中でそこに貫かれているのは、夫に対する尊敬と愛情。どうしてこんな事に・・・、どうして私だけが・・・、そんな後ろ向きな言葉はどこにもありません。

          “鬼軍曹になって敬礼ごっご”

「野坂は怠け者なの。いつも途中で数をごまかす。だから鬼軍曹になって命令するの。野坂は二等兵。部下は上官には逆らえないでしょ。 でも途中でふたりで笑い出しちゃって。いくつ数えたかなんて分からないの。おかしな夫婦ね。」

「敬礼はどなたがしても背筋が伸びるからいい運動よ。 右手が不自由だから生意気だけれど野坂の言葉を聞き取って代筆しているの。野坂の署名、今の方が格好いい!言葉が少しはっきりしない。特にラリルレロがね。でもそれがフランス語的で素敵なの!」

「介護は忍耐そのもの。でも諦めない。頑張るって言葉は好きじゃなかったけど、今は朝起きると、さあ頑張ろうと思う。落ち込むのは簡単。這い上がるのは大変だから留まらないと。頑張ることは力を入れることではなくて、力を抜くこと。」

暘子さん一流のユーモア。きっと根っからの“ネアカ”。そして野坂昭如さんとのご夫婦ならではの強い絆を感じます。昭如さんの「黒の舟歌」を聞きながら、“素敵でしょう!歌、うまいでしょう!”と。。。そんな暘子さんも、まだお子さんが小さい時に、商店街でマリリン・モンロー・ノー・リターン」が聞こえてきたりすると、恥ずかしくて大慌てして逃げ出したのだとか・・・・。

            野坂昭如、歌手活動再開!

実は、野坂昭如さんは、“クロード・野坂”と名乗って、その昔、美輪明宏さんと同じ〈銀パリ〉で歌ったことがあるとか。「どうしてクロードなの?」の問いに「僕はシロート(素人)ではない!」と答えられるほどの歌手

今もお風呂で「クロード・野坂さん一曲お願いします。」と云うと「僕のギャラは高いよ!」とかえされるのだそうです。だから“リハビリソング”で歌手活動再開を目論んでいる。作曲家にお願いしている曲名は“大介護”。「介護する人が歌うのよ」と楽しそうに話される暘子さん。

            “野坂暘子、ミニコンサート”

暘子さんは今も自ら経営するギャラリーYMAで、シャンソンを歌われています。月に2回ほどのミニコンサート。“人前で歌うことは緊張する、それが良い刺激。私のリハビリなの”。

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060.gif「とてもいいわ」野坂暘子
060.gif「黒の舟歌」野坂昭如 
060.gif「銀パリ物語」野坂暘子
 
           
             “大切にしている言葉”

「今、何もかもが大事。野坂との日々の暮らし。一瞬一時の触れ合い。ここにいること。嫌なことは忘れちゃう。さっきよりこの先。昨日より明日。自分で自分を褒めてあげること。」 一言では云えないとおっしゃって最後に、“宝塚時代、地方公演の旅の中で静岡が一番好きだった!劇場もホテルも食べ物も全部!”と云う、お嬢さんからのメッセージも伝えてくださいました。

          ★★★ ★★★ ★★★ ★★★

野坂暘子さんは、昨日より明日。明日がよくなることを考える。大変だろうなあと思うことを笑って話される強さ、人を包みこむ優しさ、明るさ。野坂昭如さんに対する深い愛情。女性として憧れてしまう素敵な女性でした。
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by crossroadmidori | 2009-05-22 19:20 | 2009.05.22〈野坂暘子〉

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