高橋夕季さん(共同通信社 記者)   

今週のゲストは、記者の高橋夕季さんです。静岡ご出身の高橋さんですが、東京本社に始まり、札幌、釧路、広島、再び東京本社へ、そして昨年の春からは京都支局にお勤めされています。転勤の多さにビックリ!
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“共同通信社”って・・・?
高橋さんが勤務しておられる“共同通信社”。名前は聞いたことがありますが、実態が分かっているような、いないような・・・「例えば、静岡ですと静岡新聞さんのような、各地の新聞社を中心に、ラジオ局、テレビ局にも記事を配信している会社です。全国47都道府県に支社支局を置いているので、ご自分達のエリア以外のニュースは弊社からの配信記事を使って頂いたりしていることが多くあります。」 新聞を読んでいると、記事の一番最後に(共同)って書いてあることがありますが、あれはまさしく共同通信社からの記事ですよ、という意味なんだそうです。特に海外で取材されたものにそのクレジットがついていて、国内で取材されたものは、そのクレジットがない隠れたものも実は沢山あるそう。国内外問わず、取材した記事を日本全国のマスコミに配信している、記事のおおもとになってる通信社なんですね。

♪「season
東京本社の文化部では芸能を担当され、そのときに一番熱中したのがジャニーズ事務所の方々の取材。高橋さんご自身はそれまでファンというわけではなかったけれど、嵐の初のアジアツアーに同行取材した際に、初めてジャニーズのコンサートを目の当たりにして、そのエンターテイメント性の高さに驚き、「なんて人を喜ばせることが出来る人達なんだろう!これを人に伝えなくては」という気分にさせられたそうです。もともとは興味のなかったジャニーズの取材を始めたきっかけは??「新聞を作っている人というのはどうしても男性が主体で、例えば芸能記事であれば、じゃあ綺麗な女優さんの記事、というように男性が興味を持つような記事を沢山載せてしまう傾向が強いんですね。でもそんな中で、私は芸能の記事を読んで下さっているのは女性の方が多いんだということを確信していましたので、だったら女性の方がもっと読みたいと思うような記事を書きたいと。じゃあどうしようか、と思った時に、人気のある方達がいっぱい所属しているジャニーズがいいんじゃないかと思って、取り掛かりました。」

「だから結婚できないんですよ(笑)」
記者さんの一日ってどんな感じ?「朝は割と遅いんですが、10時くらいに会社に行って、夕刊締切の13時半頃まで何事もないことを祈りつつ、新聞を読んだり、電話取材をしたりしながら過ごします。午後から私は外に出て行って、記者クラブというのがありますので、ニュースチェックをしたり、記者会見に出席したりしております。」 突発事故があったり、締切のある原稿を抱えた場合などは夜遅くなる時もあるし、朝刊の締切まで待機する夜勤もあるそう。本当に大変なお仕事ですね。転勤も多くて、恋をする暇もないのでは?!「会社に異動を言われたときに、『だから結婚できないんですよ!』と上司に言った事もあります(笑)」
そもそも記者を目指したきっかけは、よく覚えていないという高橋さん。「あまり明確な理由があったわけではないと思うんです。いろんな方にお目にかかれるし、いろんな場所に行けるし、刺激を受けられる仕事、というのがまずは頭にあって。そのときは社会的な責任感などは感じてなかったんですね、正直なところは(笑)。でも、実際始めてみて、新聞社に感想を寄せて下さったり、最近ではブログに感想を書いて下さったり、そういう反応がとても嬉しい。自分の書いた記事で何かを考えて下さる方がいらっしゃるということに喜びを見出だし、何かそういう方々を刺激するようなことを書いていきたいな、と思うようになりました。

f0207537_22363540.jpg♪「Maybe」中島みゆき
「自分が壁にぶつかったとき・・・例えば、大学受験に失敗した時、超氷河期と呼ばれた時期に就職浪人をすることになった時によく聞いていた曲です。」 記者になられてからも、すごく紆余曲折があって、壁にぶつかったこともあるのでは・・・?「やっぱり何度か辞めたいと思ったことはありますけれども、今となると、じゃあ何で辞めたかったか、と言われると意外とあっさり忘れてるんですね(笑)」


「素人で申し訳ありません」
新米の頃にはこんなエピソードも・・・「入社当時、ある大きな事件がありまして、入社初日に『ガサがあるからお前行って来い』と言われたんです。“ガサ”というのは、捜査当局の家宅捜索のことですが、まずその言葉も知らなくて。『お母さんがどうかしたんですか?』と聞いてしまいました。“ガサ”が“かあさん”に聞こえて!そんなところからスタートいたしました。本当に恥ずかしい話で(笑)」 時に警察周りをしたり、政治関係に、芸能や芸術の分野など、多岐に渡るジャンルの取材をするためには、自分自身の引き出しをかなり沢山持ってないと難しそう・・・「その通りで、常に自分が取材させていただく相手というのは、自分よりもその分野に詳しい方であるということが多いものですから、『素人で申し訳ありません』という形で、取材先の方々に教えていただきながら、自分で幅を広げていかせて頂いている、という状況です。そうやっていろんなことにチャレンジさせていただいているので、次にまた新しいアイディアを出す源が出来るんですね。今はせっかく京都におりますので、伝統芸能や美術など、京都でしか取材できないことなどもいっぱい取材して、またそこから新しい発想のもとに面白い記事を書いていけたらいいな、と思っております。」


f0207537_22381666.jpg♪「 Let It Beザ・ビートルズ
中学校の下校時に流れていた懐かしいビートルズの曲を聴きながら、人生のクロスロードを迎えているかもしれないリスナーの方々へメッセージを頂きました。「自分も本当に悩んでばっかりなので、偉そうなことは言えないのですが、人生はやっぱり上手くいくことばかりではないので、苦しんだり、悩んだり、落ち込んだり、そういうときがあるから、『あぁ、嬉しい!』っていう瞬間がとても輝かしくなるんじゃないかな、と思います。

☆☆☆     ☆☆☆     ☆☆☆

苦しさがあるからこそ、楽しい時がより楽しくなるものですよね。これからもお忙しいでしょうけれど、頑張って取材してくださいね066.gif
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by crossroadmidori | 2010-03-05 23:59 | 2010.03.05(高橋夕季)

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