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遠山 正道(株式会社スマイルズ 代表取締役社長)   

今週のゲストも先週に引き続き株式会社スマイルズの代表取締役社長 遠山 正道さん。

いま、遠山さんが力を入れているのは?
一般的にリサイクルショップと言えば、不要品を買取って手直しして売るイメージだと思うのですが、
「出品者の方が顔写真とお名前とプロファイルを出して、物のストーリーを添えて出して頂くと言うものなんです。ベルギーに行った時に買ってきた壷なんだけど、いまのインテリアには合わなくなったとか。」
俳優さんや歌手の方など、いろんなジャンルの方が出されたものにはプレミアムがついたりしますよね。
「著名人の方にもいろいろ出していただいていますし、そうじゃない方ももちろんいらっしゃるんですけども、そう言う物のストーリーを添えてって事と、実際にはアンティックも言ってみればリサイクルのひとつなので、全体の1/3ぐらいは海外で買い付けてきてるアンティック物なんですね。だいたいバイヤーがいまはほぼ毎月1度はアメリカとかヨーロッパとかから買い付けてきてまして、いまは店は丸の内と表参道ヒルズにあるんですけれども、入っていただくと、一見するとアンティックショップと言うか、私が言うのはなんですが、上質な空間みたいな世界なんです。」

えっ、リサイクルショップなの?って思いますよね。

「そう言う所に個人から出品いただいた物がまぎれているんですね。だから全体感として、そう言う意味で言うと、わりと大事にされている物を出していただいた時にですね、われわれが出来ることは、いい場所で、インテリアも片山正通さんと言う売れっ子のデザイナーの方なんですけど、片山さんのインテリアで、ディスプレイも非常にこだわっていまして、物をお預かりして最大限魅力的にお店をお見せして、古いいい物ともまぜながら見せていくんですね。」

探す楽しみがあって、端から端まで見てしまいそうですよね。

「そのギャップと言うのかな、リサイクルショップと聞きながら行くと、えっ、いい心にどんと触れていただいて、かつ、いろんなものが沢山溢れていますから、まさに宝探しと言うかですね。全て一点物ですから見てて飽きないと言うかですね。」

■カジノロワイヤル サウンドトラック♪ カジノロワイヤル メインタイトル ♪

企業とのタイアップ?
「企業からもご協力をいただいていて、例えばDEAN & DELUCAさんって言う人気のショップですけど、そこのトートバック、これもすごく人気なんですが、それのB品、ちょっと版がずれてるとか、それをお預かりして、そこにうちのオリジナルのデザインをほどこしてダブルネームで売っているんですね。」

それって、かえってプレミアですよね。

「われわれプロパー越えなんて言っているんですけど、もともとのプロパーよりも、より良い物、面白い物にしていこうと、リメイクとか、そう言う物もですね。あとユナイテッドアローズさんなんかも、傷物って言うのかな、ちょっとほつれがあるとか、そう言う事だけで販売の対象にならない物ってのが沢山あって、実際にはほんと全然ダメージのないものがあるんですよ。それをお預かりして安くご提供したりだとか。それから古い瀬戸の食器なんだけど、それもB品って言って、ちょっとはがれちゃったりとか、そう言う物にうちのオリジナルデザインをして販売したりだとか。」

ただでは出さないところがミソですよね。そこに付加価値が付くのですものね。

さらに将来の夢は?
「なんかコミュニティみたいなものはつくりたいですね。どっか地方でビレッジって言うのかなぁ。いい仲間が集まって来て、そこでもともとある技術だとか、そこで生産しているものとかを合わせながら、われわれ都会だと、どうしてもせわしなくなったり、この間、あるファッションショー、東京でいつもやってる、那須でやったのがあってですね。那須でやった時、ひつじが百頭出て来たりとかですね。東京じゃあり得ない訳ですよね。そう言う、景色にしても空気にしても、水にしても、東京ではあり得ないものが地方ではあり得る訳ので。そこに東京ならではのものも入れ込んでいったりとかね。そうしながら、何か新しいコミュニティみたいなものができたらなぁと。」

■サンタナ ♪ サンバパティック ♪

いまの女性に対して?
「私はスープ ストック トーキョーって言うのをやっていると、社員が130人でアルバイトさんが1000人くらいいるんですけど、アルバイトさんで言うと9割以上が女性なんですね。あと私のデスクの周りも女性が多くてですね。そう言う意味で言うと女性だからどうのって言う、差があまりないって言うか。この間も電通さんに仕事で行ったんですけども、その時、ふっと気が付くと、われわれ、PRが女性、商品開発が女性、もうひとり女性がいて、あと、メーカーさんも出てきて、その人も女性で、10人くらいの打合せだったんだけど、男子は私ひとりだけで。そう言うのに気が付くと、意外に全然、その差っていうのが無くて、三菱商事だと、そうはなんないですね。でもいまやわれわれは全然普通ので。まぁ、だから楽しく、いろいろなアイデアを出しながら進めてますから、むしろ男だけでね、なんか会議室でやっていても不気味ですよね。」

☆☆☆     ☆☆☆     ☆☆☆


大切にしている言葉  “公私同根”
遠山さんの造語。公も私も根っ子は一緒。個人のワクワクする気持ちとか、エネルギーみたいなものと、ビジネスのスキームだとか、そう言うことって、別に相反するものじゃなくて、別の物じゃなくて、うまく合わせながら新しいビジネスのスタートになればと思っているそうです。

by crossroadmidori | 2010-08-13 18:19 | 2010.08.13(遠山正道)

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