カテゴリ:2009.07.24〈麻生圭子〉( 1 )   

麻生圭子/エッセイスト   

麻生圭子(あそうけいこ)/大切にしている言葉 “分相応”

京都に暮らしながら日々の暮らしを綴る・・・そんな麻生圭子さんは実は、20代は作詞家として活躍! 中森明菜、浅香唯、吉川晃司、吉川晃司、徳永英明さんという蒼々たる若手歌手たちに詩を提供していらした方。「もう昔のことですから記憶に残っていないですねえ。若い方は知らないでしょう!」とおっしゃる麻生さんですが、お持ち頂いた3曲は、どなたにも耳に懐かしい、覚えのある曲なのではないでしょうか。。。

060.gifYou Got A Chance 吉川晃司さんは当時まだ10代。060.gifセシル浅香唯さんは、ショートカットが似合う女の子。ジーン・セバーグのイメージから「セシル」というタイトルが先に生まれて自然と詩がついていった曲。060.gif最後の言い訳徳永英明さんは、今でもこの曲を大切にしてくださっていて、コンサートのオープニングにも歌うほど。と思い出を少し語ってくださいました。

            1996年京都へ・・・

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「実は、京都が好きで移り住んだということではないのです。夫が京都で大学院生活をするので引っ越しをした。最初はマンション生活でした。京都のことはまったく知らなかったので物珍しくて。海外へ行った時よりもカルチャーショックを受けました。日本語が通じるのに...。京都ならではの常識にも驚いて興味を持ちました。せっかく京都に暮らすのだから、たくさんの発見をして楽しんでみようと思ったのです。」

f0207537_18651100.jpg夏は暑く冬は底冷えの京都、町家での暮らし。「夫が建築家だったこともあって、京都でしか楽しめない暮らしをしようと、マンションから町家へ。夏は暑いですよ!それに我が家はエアコン無し。打ち水をして涼をとります。壷庭と座敷庭、ふたつの庭の片方にだけ水をまくのです。すると温度差から風が生まれる。それを知らないで両方の庭をびしょびしょにしたら叱られた。“実家で習ってこなかったのか”と。」

f0207537_1872420.jpg「ふすまや障子などの建具を取り変える。夏は日光を遮ってを風を入れる葦戸に変えて、部屋も庭も込みでひとつ空間にしてしまう。目で涼を取る、電球を20ワットにする、蝋燭の灯りにする。そんな工夫が日々の暮らしの中にたくさんあります。」

  京都の価値観は奥へ,奥へ・・・・

f0207537_18175764.jpg「東京は“上”にあるものが一番いい。出世すること。大きい会社。高い建物。京都は“奥”へ行く。町家もそう、奥へ行くとこんな庭があるの? というような驚きがある。京都の人は人の上に立つことをあまり好まない。自分の中に物差しがあって本物志向。極めた人が一目置かれる。たくさん支店があることよりも、味を守り続けたお店が一流。目立つことが嫌で、成り上がりを嫌う。。。もちろんすべての人がそうではありませんけれど・・・」

「ずっと都(みやこ)だったからなのかな。京都の人は本音を云わない。人は人。人との距離のとり方が上手だと思います。それを嫌う人もいるかもしれないけれど、私は好きです。」
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         大切にしている言葉は、“分相応”

自分を戒めながら、身の丈にあった生活をしたいと思っています。
東京時代にそうでない生活をしたからかもしれませんね。


          ☆☆☆  ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   

       “分相応”それは、心地よい距離感にも繋がるのかもしれません。
       日本人らしい控えめな心を感じる言葉だと思いました。
       今日は着物を来てこなかったから、と後日、京都の暮らしが香る
       素敵なお写真を送ってくださいました。
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by crossroadmidori | 2009-07-24 17:56 | 2009.07.24〈麻生圭子〉