カテゴリ:2009.11.13(井形慶子)( 1 )   

井形 慶子さん(「ミスターパートナー」編集長・作家)   

井形 慶子(いがたけいこ)/大切にしている言葉 ”今日を生きる”

今週のゲストは、イギリスの生活情報誌「ミスターパートナー」の編集長であり、作家の井形慶子さんです。

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家賃一万円の納屋で暮らした大学時代。
大学に通うために上京したとき、神奈川県の家賃一万円のネズミが走る農家の納屋に住んでいた。当時、親からの仕送りは月5万円。大学生活を送るうちに、日本の学生生活に疑問を持った。そして19才のとき、世界の若者とキャンプ旅行をしようと思い立って行ったのがイギリスとの出会い。古い、遺跡のような街の中で実際に人々が暮らしている様子を見て、たくさんの感動があった。


f0207537_1255629.jpg♪「水のうた、森のねむりウォン・ウィンツァン
アルバム「九寨溝」より。
ファンの方からいただいた曲。今年になって、長年憧れだったイギリスにようやく家を買える状況になった。イギリスの不動産業者や弁護士さんと電話で打ち合わせしている時期、ずっとBGMとして流れていたのがこの曲。自分の夢に向かって前進できていることを実感できるという思いと重なり合う曲です。


まだ赤ちゃんの娘と二人、無一文でイギリスへ。
フリーの編集者として夢をつかみたい。そんな思いから、25才の時に離婚。しかし、子供の保育園への送り迎えなどで時間が制限され、編集者としての仕事はどんどん減っていった。そんな暮らしを振り払いたい一心で、出版社に「女一人、赤ちゃんを連れて海外旅行ができるのか」という企画を持ち込んで、無一文でイギリスへ渡った。

顔中ピアスだらけの青年が赤ちゃんの娘に
      「君はきっと素敵なレディになるね」

お金がなかったので朝食で出たパンをハイドパークで食べたり、雨の日には、無料の大英博物館で雨宿りしながら、遺跡を見たりして過ごした。淋しかったが、ベビーカーを押して駅の階段のところに行くと「May I help you」と言って、いろいろな人が手を貸してくれた。ある日、300円くらいの洋服を娘に買ってあげたとき、顔中ピアスだらけの青年が、跪いて娘に洋服を手渡し「君のママは君のためにこんな素敵なドレスを買ってくれたんだよ。だから君はきっと素敵なレディになるね」と言ってくれた。人が積極的に人に関わっていく社会。そんな文化に触れて雷に打たれたようなショックをうけた。それが今の礎になっていると思う。
イギリスは人を受け入れることに慣れている。適度な距離感を保ちつつ、お互いの価値や文化を認める。古いものにこそ価値がある、他と違うことが素晴らしいと感じさせてくれる。


f0207537_12555575.jpg♪「嵐が丘のテーマ」坂本龍一
映画「嵐が丘」サウンドトラック
嵐が丘の舞台「ハワース」は雑誌でも特集した大好きな場所。雑誌の企画で、イギリス貴族の館から実際のイギリスのお宅のクローゼットの中まで、全部見せるツアーをやっているが、嵐が丘のウォーキングもツアーに組み込まれている。あの幽玄な世界が大好き。



片言英語でも、何を成し遂げるかが大切。
最新著書「英語のおかげ」は、いままで片言英語でも十分やってこられたという人生の軌跡を書いた本。流暢に英語を話すことよりも、英語を使って何を成し遂げたかが大切。片言でも目的を達成できればよい。言葉は伝えようと思う気持ちが大事。


f0207537_12563596.jpg♪「シルクロードのテーマ曲喜太郎
NHK「シルクロード・オリジナルサウンドトラック」
ずっとシルクロードに行きたいと思っていたが、40代後半になって、ようやく実現できた。これからも自分がしたいと思っていることをどんどん実現していきたい。これからの人生は自分のためと、何かフィードバックするために生きたい。ロンドンに住むこともその一つ。今は第二の人生の土台作りをはじめてもいいかな。



大切にしている言葉 "今日を生きる"

未来を考えずに、今日と明日を生きる。今日できないことは、明日もできない。夢は今日に全て押し込めて、夢の先延ばしも、きついことの先延ばしもしない。人生一回きりですから!

☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

若いころから、生き方に一貫したテーマを持っている井形慶子さん。
ずっとお茶をしていたくなるような、ゆっくりとした時間を感じました063.gif

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by crossroadmidori | 2009-11-13 22:43 | 2009.11.13(井形慶子)