カテゴリ:2010.07.09(諏訪綾子)( 1 )   

諏訪綾子(フードアーティスト)   

今週のゲストは、フードアーティストの諏訪綾子さん。フードアーティストは聞き慣れない言葉ですが、どんなお仕事なのでしょう?

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フードアーティストって、どんなお仕事?
諏訪さんの会社のキャッチフレーズは「そのコンセプト、胃まで届けます。」
お客様のメッセージをパーティやイベント、演劇の舞台だったり、いろんな状況やシチュエーションに合わせたお料理をつくってお出しして、お客様に食べていただくことで五感を通して主催者のコンセプトやメッセージを伝えるお仕事です。
五感を通してとは? 諏訪さんにお尋ねすると、
「食べ物自体だけでもそうなんですけども、まず食べ物を見た時に目で味あうことが出来ますよね。その後、触った時の触感だったり、近づけた時の匂いだったり、口に入った時の食感だったり、温度だったり、湿度だったり、もちろん味もそうだし、のどごし、それから身体に入っていく感覚、すべてで味あうっていう意味で五感以上の感覚を総動員して味あうということもありますし、あとはじゃあ、その食べ物を、どういう、例えば、お皿にのっているかとか、誰かが運んでくるのだったら、どういう人が運んで来て、何て言って運んで来るか、そこではどういう音楽がかかっていて、どういう照明なのかとか、もちろん、その場の温度とか、もうきりがないんですけども、食べるシチュエーション自体も演出することによって、同じ食べ物を味あうにしても味が全然違ってきますよね。そう言う意味で、食べ物はもちろんなんですけど、食べるシチュエーションや状況も味ってとらえて表現しています。」
その場の全てを諏訪さんがコーディネートされています。
2年前に行われたエキシビジョンをひとつ紹介させていただくと
美術館の展示室の中に突然レストランがあらわれる状況をつくり出されています。
普通、美術館の展示室の中で食べることはないと思いますが、実際に食べて味わうことで体感する表現として発表されました。

■Tuck & Patti   ♪ High Heel Blues ♪
諏訪さんお気に入りの曲。アカペラなのに、ひとりで歌っているのに、想像をかきたてられるので、プライベートで良く聞く曲だそうです。

諏訪さんにとっての食とは?
「大きく言うと食べ物って私たちが朝・昼・晩に食べるような食事としての栄養源だったり、エネルギー源としての食っていうのがあったりとか、レストランとかで食べるような美食とかグルメって言われているような食があると思うんですけど、私が突き詰めたいと思っているのは、そう言う物も認めた上で、もっと感覚的な部分って食にはあるんじゃないかなぁって思います。お腹が満たされるって言う以外に気持ちが満たされるってとかっていう言い方があるじゃないですか。そういう感じで、もっと感覚的な食の部分を追求して、新しい食の価値としてつくりたいなぁって思ってやっているんですね。ですので、ずっとここ2年くらいつくっているシリーズで「感覚で味わう感情のテースト」って言うシリーズがあるんですけど、喜怒哀楽、喜びや嬉しさ、哀しさや切なさなどの感情を、食べ物を通して表現し、食べること、あじわうことで、それらの感情を体感するというものです。」
これって、食べてみないとわからないですよね。私もぜひ参加してみたいですね。

この仕事をやることになったきっかけは?
諏訪さんは最初から飲食の仕事にたずさわっていたわけではありません。大学も美大で広告やデザインの勉強をされています。その時に、CMやポスターを通して、コンセプトやテーマを人に伝えるかを勉強したことが今の仕事に影響をしてはいるようです。
小さい頃はおままごとが好きで、日が暮れるまで、石や土、葉っぱや花びらを使って料理をつくるまねごとをしていたようです。普通はおままごとは小学校低学年くらいまでだと思うのですが、諏訪さんは中学校に入るくらいまでやられていたようで、新しいメニューを考えて、次の日にレストランを開いて友達に振る舞っていました。
「今、思うと、今と変わらないなあ」って、諏訪さんは笑いながらおっしゃってました。

Riki Gal ♪Come On My House♪
食べ物で家においでよと可愛く誘惑している歌詞が諏訪さんは好きだそうです。

自分のやりたい仕事が世の中のメニューになかった?
大学を卒業してから自分のやりたい仕事のジャンルが世の中になかったので、興味があることや近いと思えることをアルバイトで沢山やってみたそうです。
その中で、これだと思えるような仕事に出会えました。
友人のパーティでパティシエを探してて、諏訪さんがやらせてもらった。そのことが友人たちの間で好評になり、いろんなところでやるようになって、現在にいたっています。
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by crossroadmidori | 2010-07-09 18:48 | 2010.07.09(諏訪綾子)