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上田美江子/資生堂 ヘアー&メイクアップ アーティスト   

上田美江子(うえだみえこ)大切にしている言葉 “自分の心に素直に生きたい ”
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“ヘアー&メイクアップ”の世界で活躍、ニューヨークから戻ったばかりと云う、上田美江子さん。第一線で仕事を続けるパワーと情熱はどこから? でも実際にお会いしたら、たくさんの肩書きから想像するものとはほど遠い自然体のたおやかな女性でした。

仕事場は資生堂ビューティークリエーション研究所。資生堂の宣伝広報活動における撮影、雑誌やファッションショー、ヘアー&メイクセミナーなどをビューティーディレクターとして幅広くこなす上田さん。ニューヨークでは中国向けのポスター撮影。国内海外と仕事があるところに飛んで行く。資生堂ビューティークリエーション研究所には、そんな精鋭が40人程いるそうです。そんな中で最近のちょっと変わった仕事は、 若田光一さんにヘアー&メイクを指導するというもの。

             宇宙で使えるヘアーワックス!

宇宙飛行士・若田光一さんの大切なミッションのひとつ。それは宇宙船内で挑戦する無重力舞踏「飛天」(お茶の水女子大・石黒節子名誉教授によるプロジェクト)。宇宙空間で使えるヘアーワックスの開発をする一方で、ゴールドとシルバーが輝く幻想的なメイク、ワックスで髪の毛を讃えるという技を若田さんに伝授! 最初は「僕に出来ますか?」と不安気だった若田さん、でもやるとなったらもの凄い集中力で、宇宙では何でもひとりでこなさないといけないという気迫を感じとても“格好良かった”そうです。
             
               美容師の大学院SABFA

ヘアーメイクスクールSABFAは、プロたちがさらなるレベルアップを目指す美容師の大学院のようなもの。講師として上田さんが育てた数多くの愛弟子たちは、ヘアー&メイクアーティストとなってさまざまな場面で活躍。また「美容共同組合、日本ヘアデザイン協会創作設定副委員長」として全国の美容院経営者に向けて、春夏の新しいヘアー&メイクの提案やショーを開催するなど、まさに美の世界を東奔西走している上田さんの原点は ↓↓↓

             資生堂・夏のキャンペーンポスター
               
10代・青春の思い出。湘南にドライブした時にラジオから流れてきた060.gif資生堂・夏のキャンペーンソング “時間よ止まれ”にググッと来ちゃった。ハツラツとした女性美と矢沢永吉の渋い声。ポスターをお店でもたったりして、“そうか、こういうポスターをつくる仕事があるんだ!”と気がついた。小さい頃に、髪の毛をいじってもらった時に味わった自分が変わって行くワクワク感。それが今の仕事に導かれた根っこにあります。 “時間よ止まれ”

            美のテーマは“日本の美”“アジアの美”

ショーやセミナーで発表する作品は、日本やアジアの美を表現したもの。古いものから学びながら、現代の背景にあった美を創造するのがアーティストとしてのテーマ。日本女性の黒髪や美しい肌、着物の柄合わせの大胆さなど、同じ女性だから感じるもの、女性だから表現出来る“美”があると思います。060.gifYilana「Eternal Horizon〜蒼き空の果て」はステージでよく使う曲。イラナはモンゴル人のアーティストで馬頭琴の調べが美しい。

              家庭と仕事の両立
              
結婚前は、男性には負けたくないの一心で何にでも頑張っていたけれど、結婚して子供が生まれてから、“男も女も関係ない、みんな助け合っていく仲間なんだ”という意識に変わった。夫の理解と協力、両方の母親たち、職場の仲間たちの協力。流れにまかせようと思ったら肩の力が抜けたんです。家族と過ごす時に聞くのは060.gif平原綾香「明日」

             大切にしている言葉

“自分の心に素直に生きたい”頭ではなくて心で決める。思い立ったら吉日で、今日あそこへ行きたい、これをしたいと思ったら思った方に行く。直感を大事にしています。

              ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

和と洋の融合がテーマという上田さん。最近、日本的なもの“和”が見直されていますが、新しさって古典や伝統的なものの中にそのヒントがあるのではないかな、と思いました。
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by crossroadmidori | 2009-06-26 00:03 | 2009.06.26〈上田美江子〉

四方啓暉/ジェイアール東海ホテルズ・専務取締役   

四方啓暉(しかたよしあき)
大切にしている言葉 / すべての誠実を尽くして魂を守れ。そこから人生が始まる。
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            ホテル一筋に40年の人生! 
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立教大学法学部卒業。大阪全日空ホテル・シェラトンを経て、ザ・リッツ・カールトン大阪の開業時に副総支配人。2002年株式会社ジェイアール東海ホテルズに入社。名古屋マリオット アソシアホテル総支配人。現在はジェイアール東海ホテルズ・専務取締役。


             -アメリカの男の子の将来の夢-
          No.1 大統領 No.2 牧師  No.3ホテルの総支配人 

1960年代、高校2年の時に深夜放送を聞きながら勉強していたら、ある番組でホテルマンが話していた。アメリカ男子が3番目になりたい(大統領と牧師に並んで尊敬される)“ホテルの総支配人”って何なんだろう?そんな興味から将来の夢が生まれた。大学時代、その夢にくじけそうになった時、060.gif若者たち/ザ・ブロード ・サイド ・フォーに随分と励まされました。

             トニー・ベネットとの出会い
          060.gifLeft My Heart In San Francisco/Tony Bennett

f0207537_23121137.jpg1980年代、大阪シェラトンで仕事をしていた当時は、マイケル・ジャクソン、マドンナ、ホイットニー・ヒューストン、シンディ・ローパーなどとの出会いがありました。トニー・ベネットさんは2度来られて、図々しくもご本人の前で歌った。そうしたら“こういう風に歌ったらいいよ”と指導してくれた。ずっと一緒にいるとお互いに気心が知れて友人のような関係になってくるんです。

             お客様とホテルマンの関係?

細かいオーダーが前もってくる。こんなことまで?と思うようなことも。でも一流と云われる人のこだわりや有り様をみて、これに答えられればホテルマンとして一流になれると思いました。要求されるサービスが出来た時に、お客様とホテルマンという仕事の関係から友人になれるのです。ホテルは文化や経済のステージであり、人の人生の幸せや哀しみにも関わる場所です。ホテルの仕事は難しいけれどやりがいがあると感じています。

            ザ・リッツ・カールトン大阪
               思い出に残るホテル

アメリカのシェラトンで仕事をして、1990年に帰国。日本に“今までにないホテルを作ろう”という目的で、リッツ・カールトン大阪の立ち上げに関わりました。長いホテル人生の中で幸せな経験。ホテル開業は日本とアメリカの国際結婚のようなもの。ザ・リッツ・カールトンで出逢った人、出逢った文化に一番の歓びを感じています。

             これからのホテルは?          

接客業というのは大変です。でも行き着くところは「人は何を喜び、何を悲しむのか」を知ること。そこには国籍も学歴も関係ない。これからのホテルは、お客様の満足を“えっ!わっ!”というレベルにまでしていかないとだめ。それをシステム、教育でカバーしながら、各ホテルが切磋琢磨して工夫しています。ホテルは同業他社から学ぶことが多いのです。ホテルのことは、私たちよりお客さまの方が知っているからです。特にハワイには素晴らしいホテルがたくさんあります。

              歌うことが大好き!
        060.gifHonolulu City Light/Keola&Kapono Beamer

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シャラトン時代に1989年からハワイ、米国本土で仕事をしていました。ハワイにいた時に流れていた思い出の曲。すべてを包んでくれるアロハ・スピリットを感じる曲。娘の結婚式で歌ったんです。上手ではないけれど歌うことは好きですね。


             大切にしている言葉
    
      すべての誠実を尽くして魂を守れ。そこから人生が始まる。

           ☆☆☆  ☆☆☆  ☆☆☆  ☆☆☆

お客様の結婚披露宴のスピーチの中にあった言葉を、一番心に残った言葉として大切にしている。さまざまな心配りがお客様に伝わった時にやりがいを感じる、と語られた四方さんの包容力と温かさに、ホテルの落ち着いたラウンジが見えてくるようでした。
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by crossroadmidori | 2009-06-18 18:32 | 2009.06.19〈四方啓暉〉

高山求(写真家)   

高山求(たかやまもとむ)
大切にしている言葉:No Rain No Rainbow !  雨が降らなきゃ虹は出ない!
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            グラフィックデザイナーから写真家へ!

もともと写真は趣味。グラフィックの仕事をしている時に、使いたい写真がないと自分で撮ったりしていて、28歳くらいの時にカメラを持ってアメリカ放浪の旅に出たんです。その時に写真にはまった!ジャズが好きでニューヨークでしばらくミュージシャンを撮ったり、その頃は“過激”なものばかり追いかけていた・・・。

            ハワイでのんびり旅の疲れをとって!

当時はホノルルでトランジットすることになっていて、100ドル払うとワイキキまで行けた。だからいつも帰りは2,3泊してのんびり。ハワイは最初そういう場所だったんです。それが家族を持って歳を重ねていくうちに“いろんな南の島に行ったけど、ハワイが一番いいな”と感じるようになった。そんな人生のタイミングが本当のハワイとの出会い。そのうち“自然光のハワイ”しか撮らなくなっていったんです。
           
          ハワイに呼ばれている!

被写体には一切手を加えない、自然光でしか撮らない。すべてのハワイの美しいものに呼ばれていると思うから、その瞬間を丁寧に写し撮る。海、山、空、雲、草花、、、。写される対象と写す者の間に生まれるハーモニー。高山求のハワイには愛がある。 

f0207537_2245427.jpg -美しい陰影の世界- 
早起きするために夜は8時くらいに寝る。まだ暗いうちに起き出して、空が明るくなってくる頃に撮る。曇っていても晴れていても素晴らしい光景が出現して、信じられない驚きの世界が現れる。もう大声をあげながら撮るんです。ウォ〜、って唸りながら。
          

輝く風 『 LINNO MAKANI 』 (リノマカニ) -Bright Breeze-
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目に見える驚きを写真におさめて皆さんに観ていただきたい。スピリチャルなハワイを撮ると云われるけれど、自然光でしか撮らないから太陽の波動が写真におさめられているのかもしれないね。
       
-大切にしている言葉- 小錦さんの歌に060.gifNO RAIN NO RAINBOWって曲があるんです。苦労してもいつかは虹が出て晴れる日が来る。お日様が照らなければ虹もでない。僕の写真も太陽が出ないと撮れないから「No Rain No Rainbow (with Sunshain !)

           ☆☆☆  ☆☆☆  ☆☆☆  ☆☆☆

f0207537_019682.jpg「ホラ、今よ!撮りなさい!」と云っている、高山さんもハワイを愛していると思うけれど、ハワイも高山さんを愛している、そんなことを感じる写真ばかり。実は、高山さんは富士市の出身。今年9月21日(月)から24日(木)まで、富士市のロゼシアターで写真展が開催されます。ぜひお出かけくださいね。
スケジュールはこちら。


060.gifStairway to the Stars/Dexter Gordon
14歳でジャズに出逢って最初に買ったDexter Gordon、その中で好きな曲。
Moon Blue/Stevie Wonder 大好きなアーティスト、060.gifスティーヴィー・ワンダー!
Wonderful World/ Israel Kamakamakawiwo'ole ハワイでは今も絶大な人気!
060.gif他にもたくさんの曲を残しています。
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by crossroadmidori | 2009-06-12 07:12 | 2009.06.12〈高山求〉

上口昌徳(かよう亭オーナー)   

上口昌徳(かみぐちまさのり) 
大切にしている言葉:
“手桶の水は押して取れ” 柄杓で水をすくう時に、一回前に桶を押して帰ってきたものをすくう。引こうとしても(一度身体から放さなければ)水はとれない。

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              旅人の歓びが糧 山の宿

石川県の山中温泉にある僅か10室の宿 かよう亭。 今でこそ、小さなこだわりの宿は人気ですが、“かよう亭”が誕生した時、世の中は大型旅館の最盛期。どこの観光地もこぞって宿を大きくして観光バスで旅行客が訪れる時代。全国の旅館がみんな同じ方向を向いて賑わっていた頃のことです。

昭和48年のオイルショック。高度成長がこのまま続く訳がない。量的拡大はどこかで破綻する。こんなことは長くは続かない。そう感じた上口さんは何の構想もないまま、お父上を1ヶ月のハワイ旅行に出され、その留守の間に客室40、最大収容人員200人旅館を廃業してしまうのです。

その後3年を掛けて「質の良い宿屋」の構想を練る。旅館はホテルではない、10室が限度。お客は20名くらい。朝はゆっくり起きて、朝食は好きな時間に。。。大きな旅館がしていることの反対を行こう!結果は世の中の笑い者。銀行もそっぽを向く四面楚歌。

なぜ小さくするのか、父は絶対許さないと怒り心頭。その最中に「息子が考えることだから何かあるのだろう。だから言うことを聞いてやって」と言い残して亡くなった母。宿を母“かよ”の名から“かよう亭”と名付けて、廃業から4年目に開業。その時に決めた四か条!
        
        ◎朝はお客さまを起こさない。
        ◎宣伝はいっさいしない。
        ◎売り手市場であるから旅行代理店とはお付き合いしない。
        ◎利潤を追求しない。家族みんなで食べていければ良い。
 
人生はうたかたの旅 せめて佳い人と佳い旅をしたい そんな旅人行き交う宿でありたい。

深くて温かい思いやりが日本のおもてなし文化の原点、自分を無にしてお客様に喜んでいただく。それを貫徹しようとしたら大きな旅館はできる道理がない。料理は地元の素材を使い、良い器でお出しする。かよう亭の朝ご飯はおいしいことで有名。そして日本の宿 かよう亭の料理は、38年を共にした板前、石政進氏と3年半かけて作った料理。今も全国の日本旅館の料理のお手本となっています。

           日本の宿はその土地の文化紹介の場

町が元気でなければ宿は生きられないのです。同じ先祖の遺伝子をもったを運命共有者が集まって地域を発展させなければ。そのために寄与する私でありたい、かよう亭でありたいと思い続けた、その象徴がかよう亭。

東京のまねばかりで、地域の個性を無くしていく。絶望的に見える日本だけれど、何か先に明るい展望があると信じている。地域は原点に戻って考え直すべきなのです。自分、仲間でどう生きていくのか、私を反面教師として考えて欲しいと思います。

「奥の細道」で山中温泉に8泊した芭蕉は、変えていけないものがある。その一方に新しい流れがある。それをどう汲み取って組み合わせていくのかということを語っています。それを今、私たちも議論して日本の生き方を考えるべき。“多分東京が一番遅いだろうね。”


       ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇

かよう亭の基本は素朴の素。無駄なものは一切省く。自然の中に生かされているという原点に戻ろうというもの。上口さんは、基本をふまえた上で人のまねではない自分の考えを持つこと。まわりとの調和をとることを語ってくださいました。今の時代の私たちに必要なことではないかと感じます。最後に、お父様は開業後5.6年経ってからやっと毎日来られるようになって、「お前はよく先を見越したなあ。」とおっしゃったことを記しておきましょう。。。

お持ち頂いたのは傷だらけのレコード。
学生時代から大好きだというシャンソンとジャズでした。

060.gif La Vie En Rose(バラ色の人生) /Louis Armstrong
060.gif C'est Si Bon /Louis Armstrong 
060.gifLa Vie En Rose(バラ色の人生)/Edith Piaf           
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by crossroadmidori | 2009-06-05 04:25 | 2009.06.05〈上口昌徳〉