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あさみちゆきさん(歌手)   

今週のゲストは、“井の頭公園の歌姫”として親しまれている、歌手のあさみちゆきさんです。
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「井の頭公園の歌姫」とは?!
あさみちゆきさんの原点は、東京・吉祥寺にある井の頭公園。2001年から井の頭公園でストリートライブを始めて、全国各地のホールでコンサートをしたり、テレビにご出演されるようになった今でも、定期的にストリートライブをされています。「歌手になろうと思って上京してきて、でもなかなかチャンスがなくて。アルバイトばかりの毎日に『私、何をしに東京に来たのかな、もう山口に帰ろうかな』と思ってた時期があるんですね。そんなとき、たまたま街を歩いていたら、一人のストリートミュージシャンがすごく楽しそうに歌をうたっていた。音楽って”音を楽しむ”って書きますよね。まさにこれなんだ、自分が楽しまなきゃいけないんだな、って思って。だから私も、夢を追いかけるだけではなくて、とにかくもう一度歌を楽しんで、『歌が好きだ!』という気持ちを表現したいな、と思って。それでストリートライブをやってみようと思いました。」
昨年12月に行った井の頭公園のライブでは、2000人以上のファンの方々が集まって、後ろのほうにいた方はあさみさんの姿さえ見れないくらいの賑わいだったそうです。

f0207537_21475254.jpg♪「おもいで写真館」 あさみちゆき
1月20日に発売になったばかりの新曲。 「悲しいこと、辛いこと。そんな昔の思い出があっても、今の自分が振り返ったら『ふふっ』って笑えるような・・・この曲を聴いて、そんな優しい、あったかい気持ちになっていただけたらなぁ、と思ってます。」



ジャンルを越えた歌
演歌やポップス、歌にはいろいろなジャンルがあるけれど、あさみさんの歌ってジャンルの枠におさまらない、ジャンルの垣根を越えている、そんなふうに思えます。「そう言ってくださると、すごく嬉しくて。自分の目標としては、おこがましいんですけど“あさみちゆき”というジャンルを確立していきたいな、と思っているんです。」 
あさみさんのファンには、団塊の世代の方がとても多く、みなさん「懐かしい」「なんだかホッとする」と言って下さるのだそう。人情味もいっぱいあって、隣の人と支えあって、声を掛け合って生活していた古き良き昭和、あさみさんの歌に私もそういう雰囲気を感じました。あさみさん自身も、まだお若いけれど、なんとなく声を掛けたくなるような、親しみのある雰囲気を持っていらっしゃる女性です。

f0207537_21505661.jpg♪「愛を信じたい八代亜紀
「バンドを組んでいた時代があって、そのときは実はずっとポップスを歌ってたんです。演歌歌手になりたくて上京はしてきたんですけど、歌をとにかく、どこかで歌いたくて。ポップスに学ぶこともあったし、楽しかったけれど、でも自分の中でやっぱり演歌を歌いたいなぁと欲求不満になってきて。バンドメンバーに、この八代亜紀さんの曲を演奏してくれないか、ってお願いして、ライブハウスで歌わせてもらったんです。その時にやっぱり気持ち良くって!『あぁ、やっぱり私がやりたいのはこっちなんだ』と気付かせてくれた。この歌に出会ってなかったら、もしかしたら今は違うジャンルを歌っていたかもしれないし、歌手になっていなかったかもしれないですね。」


井の頭公園とコンサート会場、どっちが好き?
井の頭公園での野外ライブ、ホールでのコンサート、ラジオのパーソナリティ、といろんな顔をお持ちのあさみさん。井の頭公園で歌うのと、コンサート会場で歌うのと、どっちが好き?と聞かれることも多いそう。「井の頭公園は、一人でギターを持って生でやっているんですけど、等身大の32歳のあさみちゆきを見ていただけるかな、って。そして、コンサートの方は演出家の方や、音響さん、照明さん、バンドメンバー、いろんな方に力を貸していただいているので、ちょっとステップアップしたあさみちゆきを見ていただけるんじゃないかな、と思うんですね。二通りのチャレンジもできるし、いろいろ勉強になって、どっちも好きです。お客様の顔を見ながら、反応を見ながら、一緒に楽しみながら・・・ライブがやっぱり好きです!


f0207537_215358100.jpg♪「五番街のマリーへ」 あさみちゆき
アルバム「あさみのうたⅤ ~meets 阿久悠~」に収録されている、高橋真梨子さんのカバー曲。「私が阿久悠先生と出会ったのは、『青春のたまり場』という曲をいただいたときです。先生のご自宅に伺って、初めて先生とお会いした時は、本当に緊張して手に汗をかいて・・・私にとって、もう神様のような方なので。そうしたら、先生がわざわざ立ってくださって『よく来たね』って言ってくださって!」と、とても嬉しそうなあさみさん。そのときに阿久悠先生から頂いた言葉を胸に、今もずっと歌い続けているそうです。あさみさんが大切にされているその言葉は・・・「あなたが歌の伝道師になって、人の優しさやあったかさを伝えていってくださいね」 そして・・・「歌をお手紙だと思って、お一人お一人に大切に一通一通手渡しでお届けしてくださいね

☆☆☆     ☆☆☆     ☆☆☆

お時間がきてしまったので、来週も引き続き、あさみちゆきさんにお話の続きをうかがいます。来週もぜひお楽しみに063.gif
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by crossroadmidori | 2010-01-29 22:27 | 2010.01.29(あさみちゆき)

高良結香さん(ブロードウェイアクター・シンガーソングライター)   

今週のゲストは、「コーラスライン」をはじめとする数々のブロードウェイ・ミュージカルに、アクターとしてご出演されている高良結香さん。シンガーソングライターとしてもご活躍で、今回はなんと本邦初公開の新曲をスタジオでアカペラ披露してくださいました!
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「日本が世界に誇れる日本人の一人!」
・・・ってご紹介したら、キョトンとされていた高良さん。しかし、高良さんと言えば、映画でも知られるあの「コーラスライン」のブロードウェイ公演で、3000人の応募者の中からわずか19名が選ばれるという苛酷な戦いを勝ち抜いて役を掴んだ、ずば抜けた実力の持ち主なのです。2006年に行われた、その公演のオーディションの様子は「ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢~」というドキュメンタリー映画になって、日本でもリリースされています。雨の中、傘を持ってオーディションに並ぶ沢山の人達や厳しいオーディションの様子がリアルに描かれているその作品は、オスカーの長編ドキュメンタリー部門の候補に挙がっているそう。高良さんは、その他にも「マンマ・ミーア」や、宮本亜門さん演出の「フラワー・ドラム・ソング」「太平洋序曲」、日本でも大人気を博した「RENT」にもご出演。まさに日本とアメリカを股にかけて活躍されています。


f0207537_14504459.jpg♪「今なら素直になれるよ」高良結香
高良さんのファースト・シングル。「2001年の9.11テロの時、ニューヨークにいて、マンマ・ミーアのリハーサルの最中だったんです。『今日、自分は死ぬんだろうな』と思った。そして『今日死ぬなら、こんな生き方でいいのかな』って本当に反省したんですよ。沖縄を離れてN.Y.に来て、自分の好きなことをやっているけど、本当に大切なのは沖縄だったり、家族だったり、友達だったり・・・そして、本当に自分がやりたいことは音楽じゃないのかなって気づいたんですね。氷水を裸でぶっかけられたって感じ。人間って悲しいんですけど、そういうことがないと気付かないんですよ。会いたい人にはすぐに会おうって、“I Love You”を伝えたい人には今すぐ伝えよう、と思ったし、自分のやりたいことは今日精一杯、明日死んでもいいようにやろうって思って、この曲を作りました。素直になれない自分に向けての歌でもあります(笑)」


いきなりなんで歌いだすの?!
沖縄ご出身の高良さんは、5歳からクラシックバレエを始めて、高校卒業後にアメリカへダンス留学。『ダンスと歌、まぁ両方やっていけたらいいなぁ』と思ってたそう。しかし、現実はなかなか厳しく・・・「残念ながらHipHopとかモダンダンスはあんまりペイが良くないんですね。ミュージカルだと、ショーがロングランすればずっと続くし、ユニオンで働けば保険も下りるし、歯医者さんにも行ける!と思ったので(笑)それに、いつまでも親に頼ってはいけないなと思って、ミュージカルのオーディションを受けようかなって思い始めましたね。」
でも実は、ミュージカルの世界があまり好きじゃなかった、と高良さん。「いきなりなんで歌うの?なんでここで踊りだすんだ?!みたいな(笑)。でも『RENT』という作品が自分の心をキャッチした。まず音楽がロック!そして、ゲイとレズビアンの愛の話などの現実的なストーリー。自分の人生と重なるようなアーティスト達の物語もあって、こういうのなら出てみたいな、って思いました。」


f0207537_155238.jpg♪「タイム・アフター・タイムシンディ・ローパー
「実際にシンディと仕事場で一緒になったんです。自分達がパフォーマンスした次の日に、同じステージでシンディがパフォーマンスしてくれることになって。生声を聞いたときには、もうぶっとんでしまいましたね、本当にパワフルで!彼女は多くの人のインスピレーションであると思うんですが、もちろん自分も。いつまでもああいうふうに歌えたらなぁ、って思っています。」


いつか沖縄にビルを建てたい!
「夢はこの時間では語りきれない!でもピンポイントしていきましょう(笑) まずは、自分がパフォーマンスしていくこと。音楽、そして演技をやっていけること。それから、自分が学んできたことを沖縄の人達、日本、アジアの次の人達に伝える。そして、沖縄にはミュージカルをやる場所がないので、自分が作らなきゃいけないなって思っていて。いつかね、沖縄にビルを建てたいんですよ。エンターテイメントのビル。100人くらい入れる劇場があって、ダンススタジオも、レコーディングスタジオも。その下にはオーガニックカフェがあって、キッズがレッスンに行っている間にマミー達が沖縄そばを食べれたり。それから、自分がアメリカから買ってくるダンスウェアーや、手に入りにくいCDなどを、一番先に持ってきて置けるブティックも。最近思い浮かんだのは、美容室とネイルサロン!マミー達がキッズのレッスンを待っている間にBeautifulになってる、みたいな(笑)」 泉のように湧き出る夢とアイディア。高良さんのみなぎるパワーが、夢をどんどん現実に変えていきそうです。

060.gif「life without me」 高良結香060.gif
今日、このスタジオで生で歌っていただいた新曲!レコーディングもこれからという、出来たてほやほやの曲を、静岡の方だけに披露してくださいました。とても贅沢なことですよね。「”Music”は自分の中で気持ち的には、もしかしたらミュージカルよりも重いかもしれないですね。演技ももちろん大好きなんですが。世界どこに行っても、自分の好きなこと、ずっと続けられたらいいなぁって思っています。」


大切にしている言葉 “Follow your heart and Make your dreams into reality

日本語で「自分の心を信じて、そして夢を現実に変えていく」という意味。「自分の心が歌いたい、踊りたい、編み物を今日始めたい、というのであれば、本当にそうしたほうがいい。誰に何と言われようと、自分の心を信じて頑張りなさい、って言いたいですね。自分は背も低いし、向こうでは『沖縄ってどこ?それ日本なの?』みたいに言われちゃうし、それだけでネガティブ。オーディションでは、アジア人というだけで同じスタートラインに立てなくて悔しい時もある。でも、そういう時こそ、自分がやりたいことに対して愛情の確認が出来ると思うんですね。小さくてもアジア人でもいいじゃないか!やりたいことがあるんだったら、やっていきなさいって言ってあげたいです。
『RENT』にも素晴らしい言葉があって”No Day but Today”っていろんなシーンで歌われているんですけど、“今日しかない”という意味。毎日無駄に出来ないし、無駄なことはやらなくていい。不況の世の中、いつでも後悔のないように生きていきたいなぁって思う。そんなふうに、みんなも人生頑張っていこうぜぃ!


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表情がコロコロと私の前で変わる、すごくチャーミングな高良結香さん。元気いっぱいのエールを送って下さいました072.gif
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by crossroadmidori | 2010-01-22 20:20 | 2010.01.22(高良結香)

金井美稚子さん(フードエディター)   

今週のゲストは、フードエディターの金井美稚子さんです。「家庭画報」「レタスクラブ」の編集をはじめ、月刊誌「WaSaBi」の創刊、「料理王国」の編集長を担当されてきた、“食”のスペシャリストでいらっしゃいます。
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金井さんがプロデュースされた書籍が、昨年末に2冊発売されました。

f0207537_14504059.jpg一冊は「KIHACHI旬レシピ 高知の四季を料理する」。高知県を隅から隅まで歩き回って探した食材を紹介。そして、その食材を熊谷喜八さんがどう料理するか?オリジナルレシピを写真付きで紹介している一冊。伊勢海老よりも貴重な“もんぱ海老”など、珍しい食材も登場します。こちらはシリーズとなっていて、前回の青森県に引き続き、高知県が2冊目。全ての県を回る予定とのことですので、いずれ静岡県の回も!わさび、お茶、桜海老・・・どんなものが取り上げられるのか、楽しみですね。

f0207537_14522632.jpgそして2冊目が、「ビオファームまつきの ビオスのテーブルから」。三ツ星で有名な東京・恵比寿の「タイユヴァン・ロブション」の給仕長をなさっていた松木一浩さんが、9年程前に富士山麓の静岡県芝川町に作られた有機農園“ビオファーム”。そこで採れた野菜を皆さんに美味しく食べてほしい、との思いで、昨年12月フレンチレストラン「ビオス」をオープンされたそうです。そのレシピが紹介されている一冊。

この2冊だけでも、金井さんが取材のために各地を飛び回っていることが分かります。そんな金井さんの食材探訪の旅のお話が読めるのが「LOVE BODY LOVE EARTH」というWebサイト。健康的で地球に優しい暮らしに関心のある女性に向けて、昨年7月に立ち上がったブログ形式のコミニュティサイト。金井さんの食に関するブログをはじめ、ヨガやマクロビオティックの話題など、自分らしい生き方を探している人へのヒントが満載のサイトです。
そして、もう一つ、見るだけで幸せになってしまうようなスイーツの写真や話題がいっぱいの「SUPER SWEETS」。目まぐるしく新しいものがどんどん登場するスイーツの世界。そんな話題のスイーツをいち早く紹介してくれるWebサイトで、金井さんは編集長をされています。


f0207537_10194859.jpg♪「I JUST CAN’T STOP LOVING YOU」 マイケル・ジャクソン
「マイケル・ジャクソンの日本公演のチケットを販売する電話のオペレーターをやったことがあるんです。編集をやっていた会社の中で、チケットを売っていたので、臨時に借り出されて(笑)。
昨年亡くなったのが本当にショック。この曲は、気持ちが落ちている時も元気が出る、優しい曲。昔からずーっと車の中で聴いています。」


恐らく皆さんよりは食べているかも(笑)
元々は別の仕事をされていた金井さん。しかしある時、女性の活躍の場ではないな、と感じ、もっと自分が活躍できるところを探して、見つけたのが編集のお仕事。“食”の分野の部署に配属されたのは偶然だったけれど、そこから食にどんどん興味をお持ちになり、食の深さや素晴らしさが分かってきたそうです。
私達素人から見ると、こういうお仕事はいろんなものを実際に食べていらっしゃるイメージですが・・・「フードライターさんは、食べて書いて、食べて書いてっていう方が多いですよね。私はエディターなので、そこまでではないけれど、でも食べてることは食べてると思います(笑)」。ちょっと羨ましい・・・?!そんな金井さんのお気に入りのお店は、東京・白金にあるフレンチレストラン「カンテサンス」。日本料理もお好きで、京都にも通われるそう。京都というと、知らないと入れないみたいな感じがあるんですけども・・・「私はどこでも構えずに、気軽に入っていいと思います。楽しんで、美味しいものを美味しいって言えば心も通じると思うし。


f0207537_10231281.jpg♪「Loving Youミニー・リパートン
鳥のさえずりのような、清清しい気持ちになれる曲。「でも、実はせつない思い出で(笑)。若い時にすごく憧れていた方がこの曲が好きで、それでこれを聴くようになったんですけれど。とてもこの曲が爽やかなだけに、余計にせつないかな・・・」




生産者が大切に育てたものを、どんどん紹介していきたい。
「美味しいものをもちろん食べたいと思うんですけれど、その美味しい料理は一体どういうものを使っているか、食材はどこでどんな人が作っているか、というのを知りたくなる。何年もそういうことを目的に、いろんな旅をしている感じですね。今、日本の農家さんはすごく苦労なさっているし、一生懸命汗水流して作ってらっしゃる。大事に大事に作っているからこそ、美味しさにつながっているんです。料理人の方がどうやってそれを生かして料理にするか、っていうのは非常に大切だと私は思っています。」
そんな金井さんのこれからやっていきたいことは?「日本には、まだあちこちにいいものを作っている生産者の方がいます。それを東京に持ってきて、多くの皆さんに知っていただいて、作ることの励みになるような仕事をしたいな、と思っているんです。地産地消もいいですけど、もっと数多く食べていただくことで、作る側がもっと豊かになれると思っているので。」 


f0207537_10285616.jpg♪「It's Impossibleペリー・コモ
「最後に来日されたときの公演を聴きに行った。『歌うってこういうことなのかな』って思うくらい、呼吸をするというか、息をするようにサラっと歌っているのに声量があって・・・80歳を過ぎてこの声を出して、そんなにあったかい空気にするっていいなって。私もそういう歳のとり方が出来たらいいな、ってその時思ったんですよね。」



大切にしている言葉 “いつでも一生懸命
「何でも一生懸命やると、皆さんに分かってもらえるって思ってます。何でも全力投球!」

☆☆☆     ☆☆☆     ☆☆☆

食材の生産者の方達もクリエイター。売れるものばかりでなく、自分の作りたいものを作って成り立っていく、そんなふうになれるといいですよね。そして私達も、お店や食べ物が有名かどうかではなくて、もっともっと食に対して、知識も想像力も沸き立てていきたいですね!
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by crossroadmidori | 2010-01-15 20:39 | 2010.01.15(金井美稚子)

林英哲さん(和太鼓奏者)   

今週のゲストは、和太鼓奏者として世界的に活躍されている林英哲さんです。
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伝統の太鼓に、新しい舞台芸能としての生命を。
いまや世界が認める和太鼓演奏の第一人者の林英哲さん。ご自身が創作・演出・振付をされるコンサートをはじめ、オーケストラに招かれての共演も。海外のオーケストラは今、盛んに太鼓の協奏曲を取り上げてくれるんだそうです。そして、一風変わったところでは、お坊さんへのご指導も。実は林さん、ご実家がお寺で、ご自身も得度をされていて、お坊さんから教えてほしいというお話もよくあるとのこと。今も、真言宗豊山派のお坊さん達に、声明(しょうみょう)と太鼓を一緒にやる演奏会のご指導をされているそうです。
和太鼓というと、お祭りの太鼓のような郷土芸能的なものを思い浮かべる方も多いと思いますが、林さんはそれまで存在しなかった独自の演奏スタイルを創造してきました。「舞台の上で演奏できる、全く新しい舞台芸能としての太鼓というものをやろうと、もう40年近くやっています。太鼓をプロとしてやっていくんだったら、伴奏の打ち手として人生をやるのはつまらない。太鼓だけでメインになるようなやり方にしようということをずっとやってきたんです。

f0207537_19345982.jpg♪「She Loves Youザ・ビートルズ
「最初の歌い出しの頭が『ドドンコドン』と太鼓だけでいきなり歌が入ってくるんですよ。中学一年の時に、このビートルズの曲を初めて聴いて、非常にハマりまして、ドラムをやろうと思ったんです(笑)この曲をきっかけに、スティックと譜面を買ってきて、もう独学でなんとかドラムを打てるようになりたいと思って。それが、今日、この職業に繋がる一番最初のきっかけですね。」


美術を志していた学生時代から一転・・・
大学受験までは、ずっと美術を志していたという林さん。ビートルズをきっかけにドラムを始め、バンドもやっていたけれど、音楽の道に進む気は全くなかったそうです。それが、あるきっかけで太鼓の道に・・・ 「美術大学を目指して東京で浪人をしているときに、佐渡のグループが声をかけてきて『佐渡島に太鼓のチームを結成するから参加しないか。世界中を公演して、ビートルズくらい有名になって稼いで、そのお金で7年後に佐渡島に職人の大学を作ろう。』と。当時の若者にしてみれば、外国に行けるっていうのは夢のような話だった。特に真剣に考えて太鼓を始めたわけではなくて、外国に行けるんであれば、じゃあそういう活動してみよう、と。芸術大学という言い方もしていましたから、そういうものが出来るんであれば、青春の一時期をそういう運動に投じてみるのも面白いかもしれない、というふうに、まぁ魔がさしたというかね(笑)」
しかし、いざ始めてみると、待っていたのは過酷な合宿訓練・・・ 「当時の太鼓はテンポの遅いものばかり。それを体力を徹底的に鍛えて、外国人がビックリするような打ち方にしよう、ということで、毎日マラソンの練習して、4年間修行生活を送って。その間、テレビもラジオも新聞も一切見ない、周りの人とも付き合わない、給料もない、自由行動もない、ただただ365日訓練の日々なんです。

初めての海外公演はボストンマラソン?!
壮絶な修行生活を続けて5年目、とうとう海外公演をする機会が訪れた。「最初の海外公演は、単なる公演ではなかった。ボストンマラソンをフル完走した後に、ゴールで太鼓を打ったんです。アメリカのメディアは大喜びで“マラソンドラマー!修行生活を本気でやっているグループ!”とすごく大きい記事になった。そして、当時ボストン・シンフォニーの音楽監督をされていた小澤征爾さんが、オーケストラと一緒にやろうと声をかけて下さった。僕以外に譜面が読める者がいないような状態だったけれど、そんな状態で、翌年にはボストン・シンフォニーで世界初演の『モノプリズム』という曲をやったんです。それが大成功。お客さんの反応を見てるとね、もう大スタンディングオベーションでしたから。演奏業として太鼓をやるということは、まだ未知数だけど可能性があるんだな、と思った。美術を志していたから、ちょっと絵筆がバチに替わったけれども、全く新しいことを創作するという意味では意義のあることじゃないか、と。それで本腰入れてやろう、と。」
そして、林さんは“パフォーマンスとしても面白く、見ても面白く、打楽器演奏としても音楽的なバリエーションが出せるような奏法”を自身で作り上げていった。大太鼓を斜めからではなく、真正面から打つというスタイルも、その一つ。体力的にもきつく、指揮者と同じで、ずっと背中をお客さんに向ける打ち方。印象深いこのスタイルは、非常に高く評価されている。


f0207537_19453363.jpg♪「飛天遊」林英哲 with オーケストラ♪
松下功さんが作曲された曲。「ひてんゆう」と読む。「サントリーホールで僕の25周年のコンサートをやった時のライブの録音です。全編オーケストラ曲を太鼓が一緒にやるというコンサートで、僕がカーネギーホールでやった曲とか、今まで海外でやったいろいろな曲を一晩でやっているので、結構大変だったんですけど(笑)」



お母さんのお腹の中で聴いた音。
太鼓が他の楽器と違うところ。それは、世界のいたるところに、その土地の太鼓の音があるということ。太鼓のない民族というのはほとんどいないそうです。「今まで世界40数カ国で公演をしていますが、どんなに文化が違っても、言葉が違っても、肌の色が違っても、お客さんが大喜びっていうのは、まず日本のもので太鼓だけじゃないでしょうかね。」
変な言い方かもしれませんが、太鼓の音を聴いていると、私はグっと引っ張られるような眠気になることがあります。これにも理由があるようです。それは、赤ちゃんの時に、お母さんのお腹の中で聴いた心臓の音に近いということ・・・「今生きてる人たち全員お母さんのお腹にいて、ああいう音を聴いていたわけです。文化や言葉が違っても、みんな原体験の音は同じ。」  人間の本能に訴えかけるような原始の音。だから、人々に本能的に受け入れられるのですね。


f0207537_19531953.jpg♪「太鼓打つ子ら」林英哲
「八丈島に太鼓の囃子歌というのがある。もともとは陽気なテンポのいいものなんですが、これを新しく僕が歌詞をつけてスローで歌っています。サントリーホールでは、これをオケバックで生で歌いました。」




大切にしている言葉 “まず一歩を踏み出せ

「僕は気が小さくて、結構億劫なんで、信条としていつも思ってるのは“まず一歩を踏み出せ”ということ。そして、“そうすれば神が助けてくれる”。一歩踏み出す勇気さえ持てば、例えば電話一本かけることで人生変わるかもしれない。手紙を一通書くことで、物事が動き始めるかもしれない。運命を神様が助けてくれるようになるから。結局こういう表現の仕事っていうのはね、自分がやりたくても、努力もしたけど、報われないことだってあるわけですよ。価値が目方で量れないような分野ですから。そうすると結局上手くいくかどうか、誰も保障できないけれども『君がやる気があれば、きっと神様は助けてくれるよ』っていう。

☆☆☆     ☆☆☆     ☆☆☆

お話にもあがった真言宗豊山派の200名のお坊さん達との共演(千響 ~いのちのひびき~)をはじめ、今後も公演の予定が目白押しの林英哲さん。皆さんも、生の音の迫力と感動を味わいに、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかかでしょうか?
   
小松原庸子スペイン舞踊団創立40周年記念“HIBIKI” ―西と東―
会場:東京・新国立劇場 中劇場
1月8日(金)19:00開演、1月9日(土)14:00開演/18:00開演(2回公演)

みずほフィナンシャルグループ 第21回 成人の日コンサート 2010
会場:東京・サントリーホール
1月11日(月・成人の日)15:00開演

芸術監督 野村萬斎企画 邦楽コンサート 獅子虎傳阿吽堂vol.5
会場:東京・世田谷パブリックシアター 
1月28日(土)15時開演/19時開演(2回公演)

千響 ~いのちのひびき~
会場:東京・サントリーホール
2月4日(木)19:00開演、2月5日(金)19:00開演

詳細は、林英哲さん公式HPの公演情報をご覧下さい。
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by crossroadmidori | 2010-01-08 20:43 | 2010.01.08(林英哲)

江原啓之さん(スピリチュアル・カウンセラー)   

皆さん、あけましておめでとうございます!
記念すべき平成22年元旦のゲストは、江原啓之さんです。クリスマスに引き続き、今回は初日の出のようにやってきてくれました058.gif

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今年はどんな年?
江原さんいわく、今年は一言で言えば“総決算”の年。今までのけじめの年とも言えるし、ポジティブな意味合いでは、再出発の時期。そんな年を迎えるにあたってのキーワード、それは“想像力”だそうです。「今の現代人、想像力が足りないの。例えば携帯サイトのお悩み相談で『仕事を失って就職活動しているけれど、満足いく仕事がなかなか決まらない』という相談がよくある。今の若い人達は”インスタント世代”。インスタント食品で育っているから、人生までインスタントに考えてしまう。期待した結果がすぐに出ないと駄目。“急がば回れ”って言葉を知らないんですね。ちょっとしたアルバイトからでもいいじゃない、ホップ・ステップ・ジャンプっていうやり方もある。」 一足飛びをしたい気持ちは分かるけれど、いろいろと時間を経て変わってくることもいっぱいありますよね。回り道に見えるアルバイトで、そこでしか出会えない人もいるし、何か場面が開けていくかもしれない。全てが明日への、未来の自分への肥やしになるはず。
「私はよく“天職と適職”は違うと言っているんです。天職は、心の喜びだから、食べられないの。稼げない。適職で私達は生きているんですよ。ということは、食べさせていただくだけで、まずOKなんですよ。それ以上を望む人が多いの。」 想像力を持って、よく分析していけば乗り越えていけるし、今年また復活できる!と江原さんは力強く語ってくれました。


f0207537_18453142.jpg♪「If We Hold On Togetherダイアナ・ロス
まさに今の時期、夢をあきらめず、また立ち上がっていって欲しいっていう、そういう祈りを込めて。






今日だけ“神頼み”はダメ?!
元旦の今日は、全国で多くの方がまさに“神頼み”をしているんではないでしょうか…でも“祈り”の本当の意味は違う、と江原さんは言います。「みんな一人一人自分自身が神様だと思うの。神様が宿っている・・・っていうことは、自分の神様にまず相談するべきだと思う。夢をまず毎日祈ること。毎日祈れなければ、その気持ちは嘘。信念が足りないということ。そして祈ると、自分でふと『そうやって祈るには努力が足りてないな』『何が足りないんだろう』『これをしなくちゃいけないな』と自分で分かる瞬間がくる。祈りが自分自身にちゃんと回答してくれるんです。
私も“祈り”という意識はなかったけれど、お風呂の中で自問自答することがあるのを思い出しました。『こうなったらいいなぁ』と思うことに対して、『そう言ったってあなたは頑張ってないじゃない』『いま迷ってるじゃない』とか。『あ、そうだね』って自分で満足してお風呂から出てくるときもあるんですけど・・・「満足しちゃいけないんだけどね(笑)次なる努力を考えなきゃ。でも、それこそまさに、自分自身に対する自分の神様からの回答なんですよ。」 祈ることが夢を掴むことにつながる。私もこれからやってみます!


f0207537_1846338.jpg♪「しあわせ」 イルカ
江原さんと仲良しのイルカさんの曲。「この歌も幸せを感じられる歌ですよね。本当に学びがある、っていう感じでね。」






初夢、見ましたか?
初夢って、元旦から2日の夜、または、2日から3日の夜に見る夢と言われることが多いですが、スピリチュアルな観点では、年末から年始にかけて見る夢は全て初夢につながるんだそうです。
初夢には二つあるそうです。一つは「思い癖」。自分自身の気持ちが夢で現れるということ。これをやっていない、あれもやっていない、と思うと何かに追われて逃げるような夢になったり。そして、もう一つは「メッセージ」。先程の“祈り”の話にもあったように、夢によって自分自身で回答を出すとか、大好きだったおばあちゃんが出てきて「今こそこうしなさい」と告げる、とか。節目、切り替えの時期である年末年始に多いのだそうです。
この時期の夢というのは、『どういう意味なのかな』『自分にとって何かプラスにできるかな』と、そんな思いを持っていられるといいと思うんですよね。嫌な夢を見ちゃったとしても、気にしないこと。それよりも嫌な夢見た時っていうのは、その自分の思い癖が出てる。だから縁起が悪い、って捉えるんじゃなくて、自分自身で『そんなこと気にしてたんだな』っていうことに気がついた方がいいんですよね。」 ここでも想像力が大事なんですね。皆さん、大いに想像力を働かせて、初夢を分析してみましょう!


f0207537_18464134.jpg♪「さくら咲く」江原啓之
最新アルバム「幸せのみつけかた」の中の一曲。「桜の木を見て、みなさん人生を考えて欲しいんですよ。桜の木は満開に咲き誇る時期もある。と思うと、冬は枯れ枝になるんですね。でもまた咲くんですよ。例えば一つ二つ失敗しても、まだまだ咲く!あなたの木は素晴らしい木なんだよ、と。枝はもっと伸びるんだよ、と。花も咲くんだよ、と。


今年大事にしたいのは”調和”
この「さくら咲く」でコーラスをしているのは、アカペラバンドとして有名なINSPi。江原さんの声とのハーモニーがとても素敵で、気持ちがゆったりしてきます。「今年一番大事にしたいのは”調和”。 ハーモニーって調和じゃないですか。何人もの人たちが、みんな旋律は違うけれども一つになっていく。それぞれの個性を生かしつつ、良くなっていくっていうこと。例えば日本のハーモニー、地球のハーモニー、そういうことを考えられたらいいな。」

☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆


江原さんご自身の今年の抱負は、「今までどおり、私は全国のみなさんを励まし続けていくということ」だそうです。私はそれに乗っかりまして・・・2月27日の江原さんとのトークイベントを、まずは成功させること。皆さんとお目にかかるのを楽しみにしています。
皆様の平成22年が、素敵な年になりますように!
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by crossroadmidori | 2010-01-01 19:01 | 2010.01.01(江原啓之)