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竹内純子/東京電力株式会社・尾瀬自然保護担当   

竹内純子(たけうちすみこ)/大切にしている言葉“ふるさと”

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         なぜ東京電力に尾瀬自然保護担当者が?

〈東京電力と尾瀬の自然保護活動の歴史〉大正時代に尾瀬をダムにして発電所を作る計画が起きた時に、当時でも「尾瀬の自然を守るべき」という意見が多くあったこと。戦争が続いたことで、その計画は実施されず戦後、東京電力がダム開発を計画していた電力会社から土地を引き継ぎ、尾瀬の特別保護地区のうちの約7割の土地を保有することになったということ。その経緯から、東京電力は長年に渡って尾瀬の自然保護活動に取り組み、あの有名な木道の整備や、足を踏み入れて荒れてしまった湿原の整備をはじめ、さまざまな支援保護活動を行っています。その担当者が竹内純子さん。

         社内人材公募で尾瀬自然保護担当者に!

尾瀬の自然保護担当になったのは今から10年前。東京電力で初めて行われた社内人材公募に応募したことがきっかけでした。当時、母とよくいろいろな場所にハイキングに出かけていて、そういう場所で同世代の人にはなかなか出会わないし、(当時はまだ今ほど「エコ」に対する社会の関心は高くなかったと思うのですが)これからの社会を作っていく若い世代の自然に対する関心が低いことに不安に感じていました。そんなおりの社内公募だったので、まさにグッドタイミング。

自然の中の仕事なので、女性は一人だけ。地域の人たちが温かく迎えて下さって支えていただきました。何も知らない女の子が突然やってきたのでまわりは大変だったと思います。060.gif「夏の思い出」ハロープロジェクト

たくさんの人たちとの出会い!尾瀬自然保護担当の仕事を通して、これまでとてもたくさんの出会いがありました。アルピニストの野口健さん、プロスキーヤーの三浦雄一郎さん、東京大学名誉教授の養老猛司さん、作家の立松和平さん、登山家の田部井淳子さん、タレントのさかなクンなどなど…。自然を愛する人たちが、大勢尾瀬を訪れています。自然の中なので、ときにはツキノワグマに出会うことも!!!

自然の中を歩いていると、みんなに「ありがとう」という気持ちになる。尾瀬を歩いているときに“熊よけ”の意味もあって大声で歌う歌。060.gif「大スキ」広末涼子


竹内純子/東京電力株式会社・尾瀬自然保護担当_f0207537_1444417.jpg自然を大切にする心の輪広げていきたい!
    絵本「森のともだち」
 
自然とのふれあいの大切さを伝えようと、
「森のともだち」という絵本を作りました。
尾瀬の自然を一生懸命守っている人がいる
ことを伝えたい。一生懸命がんばっている
ことが伝われば、その自然を大切にしよう
という気持ちが広がるはずだから。



            大切にしている言葉 “ふるさと”

竹内純子/東京電力株式会社・尾瀬自然保護担当_f0207537_14203862.jpg心にふるさとがあれば、その場所を大切にするすることができる。自分が大切にしたいふるさとを持てば、人はもっと優しくなれる。自分の大切なふるさとは、汚せませんよね。060.gif「遙かなる尾瀬」宗次郎

               
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夏は自然とふれあう機会が増える季節。夏の自然と言えばやっぱり尾瀬。自然が大好きな私にとって、尾瀬は憧れの地でもあります。優しい自然に囲まれていると優しい気持ちになれるような気がします。すっと肩こりがなくなったり。自然の優しさは人の心も体も癒してくれます。

「尾瀬の自然は艶っぽいね~!」と言ったのはアルピニストの野口健さん。これは行ってみなければ分からない言葉ですね。ますます、尾瀬に行きたい気持ちが強くなりました。

by crossroadmidori | 2009-07-31 22:16 | 2009.07.31〈竹内純子〉

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